ChatGPT と Google Bard の結果比較（インド進出のリスク分析を例に）

投稿日: 投稿者: 上拾石 弘（Hiroshi Kamijikkoku）

株式会社光翼では、DX推進のコンサルティングを行っております。

今日は、ChatGPT と Google Bard の結果比較をインド進出のリスク分析を例に比較してみたいと思います。

投入したプロンプト

#指示: 

あなたは一流のビジネスコンサルタントです。インドに日本法人の子会社を設立するときのリスク分析をしてください。なお、撤退するときのリスクも加味してください。

以下の前提条件をふまえて、 制約条件を守って、 例えば、法制度、国民性、国の置かれている状況について フォーマットに従って出力してください。 

#前提条件: 
・日本法人の経営者にむけて 
・リスクを最小限にするために 

#制約条件: 
・利益を最大化するために 

#出力条件: 

・箇条書きで 
・それぞれ150文字以内で 
・アドバイスを5つ 
・専門家の文体で 

#出力フォーマット: 

【法制度】 
・アドバイスを5つ 

【国民性】 
・アドバイスを5つ 

【国の置かれている状況】
・アドバイスを5つ

ChatGPT-3.5 の結果


【法制度】

  1. 契約書の明確な起草: 日本の法制度は契約が重要。細かい事項も含め、契約書を明確かつ包括的に起草し、法的な紛争を防ぐ。
  2. 税務規定の理解: 税制は複雑で変動する可能性があるため、専門家と協力し、最適な税務戦略を検討する。不透明な点は明確にする。
  3. 知的財産権の保護: 特許や商標などの知的財産権を守るための法的手続きを確立し、不正競争や模倣から企業を守る。
  4. 従業員の法的遵守教育: 労働法規や健康安全規定についての教育を従業員に提供し、法令違反を防ぐための内部統制を整備する。
  5. リーガル・デューデリジェンスの実施: 創業前に徹底的な法的調査を行い、潜在的な法的リスクを最小化する。

【国民性】

  1. ビジネス文化の理解: 日本のビジネス習慣や礼儀を尊重し、現地の文化に適応することで、信頼関係を築く。
  2. コミュニケーションの工夫: 非言語コミュニケーションが重要。言葉だけでなく、表情や態度にも注意を払い円滑な対話を促進する。
  3. 長期志向の取り組み: 日本企業は長期的なビジョンを大切にする傾向がある。短期的な利益追求だけでなく、持続可能な事業計画を立てる。
  4. 地域コミュニティへの参加: 地元社会との協力や貢献活動は信頼を構築し、ビジネス環境でのサポートを得る上で有益。
  5. パートナーシップの重視: 現地企業とのパートナーシップを検討し、相互補完的な関係を築くことで、市場進出をスムーズに進める。

【国の置かれている状況】

  1. 経済の変動への対策: 進出前に現地の経済状況を把握し、変動への柔軟な対策を検討する。リーマン・ショックなどの過去事例を学ぶ。
  2. 政治的安定性の確認: 政治的な不安定要因を考慮し、政府の方針や状況のモニタリングを通じて事前にリスクを把握する。
  3. 地域社会との協力: 地元コミュニティとの連携を強化し、社会的責任を果たすことで、地元の信頼を得つつリスク軽減に貢献する。
  4. 環境法規の順守: 環境法規制への順守は信頼構築にも繋がり、進出先の環境に配慮したビジネス展開が求められる。
  5. 災害対策の策定: 地震や自然災害への備えを整備し、事業の継続性を確保するための対策を検討する。

Google Bard の結果

【法制度】

  • インドの法制度は複雑で、外資企業に対する規制が厳しい。
  • インドの商法、税法、労働法などの基本的な知識を習得する。
  • インドの弁護士や会計士などの専門家に助言を求める。
  • インド政府との交渉や許認可の取得に備える。
  • 撤退時の手続きについても事前に確認する。

【国民性】

  • インド人は階層意識が強く、上下関係を重んじる。
  • 相手の立場や状況を尊重し、丁寧なコミュニケーションを心がける。
  • 時間の概念が日本とは異なることに留意する。
  • インドの文化や習慣を理解し、尊重する。
  • インド人の人材を活用し、ローカル化を進める。

【国の置かれている状況】

  • インドは急速な経済成長を遂げているが、政治的・経済的リスクも存在する。
  • インドの経済動向や政治情勢を常に把握する。
  • リスクを軽減するための対策を講じる。
  • 撤退の可能性も視野に入れた準備を行う。

【アドバイスのまとめ】

インドに子会社を設立する際には、法制度、国民性、国の置かれている状況などのリスクを十分に把握し、適切な対策を講じることが重要です。また、撤退の可能性も視野に入れ、事前に準備しておくことが望ましいです。

具体的には、以下の点に留意するとよいでしょう。

  • インドの法制度は複雑で、外資企業に対する規制が厳しいため、基本的な知識を習得し、専門家に助言を求める。
  • インド人は階層意識が強く、上下関係を重んじる。相手の立場や状況を尊重し、丁寧なコミュニケーションを心がける。
  • インドは急速な経済成長を遂げているが、政治的・経済的リスクも存在するため、経済動向や政治情勢を常に把握し、リスクを軽減するための対策を講じる。

これらのアドバイスを参考に、インドでのビジネス展開を成功に導いてください。

考察

ChatGPT より、Google Gemini の方が、性能が良いとされている Google Bard ですが、今回の結果を見ても、インド・オリジナルの法制度や国民性、国がおかれている状況を加味していますので、専門家のアドバイスとして、活用できるでしょう。

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