ID-POS & マーケティング機能(その4)ー購買データ分析(リピート率 × 市場シェア 分析)

株式会社光翼(ミツバ)は、インドに日本法人の子会社として、インド現地法人の設立を進めております。

前回のブログ「プルータス スマート(Plutus Smart)その2ー Pine Labs Developer」で、インドのPOSデバイスのスタートアップである Pine Labs 社開発者向けサイト の情報を読み解いて、POS情報に顧客情報が紐づいて、オンラインマーケテイング機能の実装ができることがわかりました。

「POS」に「ID」=顧客IDが紐づいたデータが「ID-POS」と呼ばれますが、その「ID-POS」で収集できるデータからわかることをひも解いて、マーケティング機能として実現できることを「ID-POS & マーケティング機能(その1)」にて、考察しました。また、「ID-POS & マーケティング機能(その2)」にて、考察したことの粒度を細かくしてみました。

今回は、「2 購買データ分析」の「リピート率 × 市場シェア 分析」の「市場シェアの算出の仕方」について、考察してみました。

市場占有率(市場シェア)とは

 市場占有率とは、ある市場に占める自社もしくは特定の事業者の売上の割合を示す数値である。マーケットシェア、市場シェアと表現することもある。計算方法は「自社または特定の事業者の売上(金額または数量)」÷「市場規模(金額または数量)」×100%である。

https://diamond-rm.net/glossary/75009/

自社の売上は、POSシステムから、取得することができますので、「市場規模」が分かれば、「市場シェア」を算出することができます。

では、市場規模は、どのようにしたら、分かるのでしょうか?

市場規模の調べ方

「市場規模を調べる」と一口に言っても、まず何を見たら良いのか分からず、ひとまずGoogle検索をする、という方も多いのではないでしょうか。Google検索で有用な情報を得られることもありますが、情報収集を効率的にしている人は、調査目的やテーマが定まったあと、信頼性の高い情報から調べていきます。

官公庁が出す資料を調べる

官公庁からは、統計が1年間で約1,000点発表されており、種類が豊富で様々なデータを入手することが可能です。大規模調査が多く、客観性・信頼性がともに高く、ほとんどがWEB上で公開されているため、ExcelファイルやPDFファイルで容易に入手できます。官公庁の資料をチェックすることで、まずは製品などの生産量や販売量、売上等を確認することができます。

業界団体が出す資料を調べる

業界団体の中には会員企業から情報を収集し、独自に統計を作成し公表している団体があります。業界全体のビジョンに関する報告書を公表していることもあります。Web上で公開されているものも多いので自分で市場調査をしている際には確認してみましょう。業界団体によっては世界の統計、情報も公開しています。ただし、会員企業の加入状況で数値が変動したり、調査対象が会員企業のみであるため市場全体をカバーしないこともある点には注意が必要です。

民間調査会社資料を調べる

メーカーや流通事業者への取材等に基づき、民間調査会社独自の調査で作成された資料です。上の2つが、事実に基づく統計データを中心に公開しているのに対し、企業シェアやランキング、チャネル別データ、長期予測データなどが載っています。官公庁の統計ではカバーされていない産業や企業シェアといった情報が多くあります。民間調査会社には、富士経済のような総合調査会社だけでなく、特定業界の調査を得意とする専門調査会社も多数存在します。自分で市場調査する際には、調査テーマに詳しい調査会社はどこか抑えておくといいでしょう。注意点としては、官公庁や業界団体の公表資料とは異なり、高額な資料が多いということです。

​​​​​​​シンクタンク/金融機関が出す資料を調べる

様々なデータを引用してまとめているため、市場動向の概要をつかむことができます。自分自身ではひとつひとつのファイルを確認しないと作れない年次推移データなども、見やすくグラフでまとめられていることがあり、さらに、今後有望なテーマや産業が取り上げられることも多いです。

新聞・雑誌を調べる

これまでご紹介してきた情報に比べると、まとまったデータは少ないですが、とにかく速報性があります。業界の動きや、競合・参入企業の情報を、ほぼリアルタイムに把握することができます。記事によっては、国や民間調査会社のレポートから、市場規模を引用して掲載している場合もあります。

市場規模を調べる際の注意点

ただやみくもに市場規模の数字を集めても、取扱いを間違えると、大きな損失に繋がりかねません。注意点はたくさんありますが、特に統計で使われている「言葉の定義」には、要注意です。

例えば、「パソコンの台数」の場合、統計によって、以下のような違いが生まれることがあります。

・タブレット型を含む/含まない

・調査対象が業界団体加盟団体に限られる/限られない

・調査対象の事業所の規模に条件がある/ない

言葉の定義や調査範囲は、調査概要や調査票に記載されていることが多いので、市場規模を調べるときは、あわせて確認する習慣をつけましょう。

https://mdb-biz.jmar.co.jp/column/57

日本の場合は、上記のサイトのように、情報ソースが、明らかになっている場合も、多いですが、海外の場合は、どのようにしたら、よろしいでしょうか?

現地の方に、聞くしかない。

と思います。😊

私は、インド子会社の共同経営者に、インドの市場規模を確認する方法を聞きました。政府関係から出されている情報としては、下記サイトがあります。

https://www.ibef.org/

このサイトで、インドの業界別・州別の市場規模について、確認することができます。

また、株式会社光翼(ミツバ)のインド子会社の共同経営者は、ビハール州政府へのアクセスが可能です。より、詳細な、市場規模調査をご希望の場合は、個別に、承ります。

株式会社光翼(ミツバ)では、インド進出支援、インドでのPOSシステム・マーケティングシステム開発を通し、DX・GX推進 を行っております。 😇

ご興味を持たれましたら、株式会社光翼(ミツバ)のお問い合わせフォーム より、お問い合わせくださいませ。🙇

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